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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科6巻9号

1971年09月発行

文献概要

論述

膝関節半月損傷の診断法の吟味

著者: 今井望123

所属機関: 1慶応義塾大学医学部整形外科 2足利赤十字病院整形外科 3国立栃木病院整形外科

ページ範囲:P.757 - P.770

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はじめに
 膝痛を訴えて整形外科を訪れて来る患者は多く,この中には半月損傷が疑われる場合が少なくない.この中から見落すことなく,誤まることなく半月損傷を確実に発見することは必ずしも容易なことではない.
 私はかつて半月全摘出術後の半月再生の状態を関節鏡視により追究し,再生半月の機能的意義を否定した.その根拠については日整会誌44巻5号に詳述したのでこれを参照されたい.ただ私はこれをもつて半月切除術そのものの意義を否定するのでは決してない.半月切除術は半月損傷にともなう障害を除きうる唯一の手段ともいうべきものである.ただ,かりそめにも誤診の下に正常な半月を摘出する軽卒さは許されるべきでなく,また可能ならば極力切除範囲を部分的に止めるなどの繊細な配慮が払われて欲しい.そのためにはいつそう厳密な診断法が要求される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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