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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科6巻9号

1971年09月発行

文献概要

臨床経験

先天性環軸椎癒合症について—特にIrreguläre Segmentationについて

著者: 本田恵1 双木実1 土沢正雄1 半田詔一1 足沢国男1

所属機関: 1岩手医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.814 - P.819

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はじめに
 上位頸椎における奇形は多種多様であり,多くの人によつて報告されている.すなわちKlippel-Feil Syndrome,Os Odonoideum,Atlasassimilation,脊椎披裂1〜4)などがある.しかし,環椎と軸椎間の癒合,奇形に関しての報告は多くない.
 1930年,Cave5)は2個の骨標本を引用し,初めてその実体を確認し,環軸椎の癒合は,分節異常によるものであろうと報告した.また,Dwight, Elliot Smith6)らの文献を調査し,環軸椎癒合症の大要を分類した.その後,McRae7),Bohlig8),Homkomp9),Schmidt10)らの報告がある.最近,TorklusとGehle1)(1970)は本症を,Atanto-Axial Fusionと,Irreguläre Segmentationにわけて発表している.また,本邦では1971年,教室の土沢11)らが本症を初めて報告したが,更にわれわれは,本症と思われる5例を経験したので,土沢らの症例を含め全6例について,その成因および臨床像について文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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