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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科7巻1号

1972年01月発行

文献概要

筋組織病理図譜・1

正常成人の筋組織

著者: 桜井実1 大竹喜玄2

所属機関: 1東北大整形外科 2国立仙台病院整形外科

ページ範囲:P.52 - P.52

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 通常の病理標本を作るような10%フォルマリン固定,パラフィン切片では収縮性蛋白である筋線維はその生体内の形と多少異なつた形態を示す.切截の方向は横断の方が診断価値があるが,第1図のように比較的好条件で切られたものでも線維内が密なものやmyofibril間に間隙のできているものが見られ,線維同士接近している所やその間に大きな裂隙ができてendomysiumがばらばらになることもある.線維がばらばらになる時はそれぞれが円形を示す.周囲には扁平な筋鞘核が10μの切片の場合数コ附着する.直径は40〜80μ.
 線維の方向に沿つて縦断された場合は第2図のごとく筋鞘核が細長く線維間に並ぶ.H-Eでコンデンサーを絞つて検鏡すると横紋が見える.直径の計測やそのばらつき具合,細胞浸潤などの観察には縦断は好ましくない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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