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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科7巻10号

1972年10月発行

文献概要

シンポジウム 膝の人工関節

骨腫瘍に対する人工膝関節の経験と無菌手術室について

著者: 長井淳1 山室隆夫1 伊藤鉄夫1

所属機関: 1京都大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.808 - P.816

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 人工股関節手術が広く行われ,その勝れた結果が認められるようになるとともに,同じく体重負荷関節である膝についても,人工関節置換の試みがなされるようになつた.
 しかし,膝は機能面から見た構造の分析がまだ十分でなく,最大屈曲位より伸展していく時のGliding,Rocking,Rotationについての生理学的意義も十分理解されたとは言えない.また,回転の中心が移動する事に意義を見出してpolycentricな人工関節を設計する人や,これを単純化して蝶番型関節にする人などがあり,多くの人工膝関節が併用して用いられている状態である.更に関節自身が筋肉におおわれていないため,皮膚の縫合不全がおこると容易に人工関節に感染が波及する.一旦感染がおこると,その処置が非常に困難であること等が人工膝関節を一層困難なものにしている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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