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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科7巻12号

1972年12月発行

文献概要

論述

Myelomeningoceleと整形外科的問題

著者: 山根友二郎1

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.962 - P.972

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はじめに
 Myelomenigoceleをもつて生れた患児における神経麻痺による脊椎,股関節,膝関節,足関節等の脱臼や変形の問題はワクチンの普及により減少したポリオに代つて新しい整形外科的問題として大きくクローズアツプされてきつつある.それは麻酔学の進歩と手術手技の改善及びAfter careの改善により,本症に対して早期に手術が施され,患児の生き伸びる率が大きくなつたことに他ならない.
 さてMyelomeningoceleの定義は病理学と臨床とでは相違がある.病理学では第1図のごとく分類される.臨床的には,脊椎披裂とMeningesのCystic distensionがあるがSpinal cordの病理学的変化がないものをMeningoceleといい通常,神経症状を伴わない.一方,脊椎披裂とMeningesのCystic distensionに加え,Spinal cordの病理学的変化を伴い通常,神経症状を伴うものをMyelomeningoceleという.従つて第1図のB,C,Dは総称してMyelomeningoceleといわれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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