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筋組織病理図譜・12【最終回】
脊髄灰白髄炎(Poliomyelitis)
著者: 桜井実1
所属機関: 1東北大整形外科
ページ範囲:P.992 - P.992
文献購入ページに移動他方筋力「G」を示す前脛骨筋においては第3図に見られるように萎縮した線細は細胞群と思われる位著しく細くなり,太い筋線維の間に挾み込まれている.この図に見られる太い線維は直径がおよそ200μに及び所々に中心核を有する.これは代償的な筋作動が長期間続いたために肥大したものと思われ,第4図に示したSDH染色による内部構造の検索では正常筋と違いがない.従つて機能不全の筋で見られる中心核とは出現機序が異るものと考えられる.
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