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臨床経験
腓骨神経欠損に対する自家神経移植術
著者: 小谷勉1 豊島泰1 松田英雄1 鈴木隆1 岩見洋1 石崎嘉昭1 山野慶樹1 笹岡正雄1 森口富英1 浅田莞爾1 近藤正樹1
所属機関: 1大阪市立大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.159 - P.164
文献購入ページに移動膝関節部付近の腓骨神経損傷は末梢神経損傷の中でも,かなりの頻度でみられ,時には数cmにおよぶ欠損を有する場合もあるが,多くは一次的に端々縫合が可能である。しかし10cm以上におよぶ欠損があれば,種々の方法を試みても端々縫合は不可能で,多くは2次的に腱移行術などによる再建術がなされてきた.われわれはこのような症例に対して,腓骨神経の主たる機能である運動機能の回復を意図して,自家神経による神経幹移植および細小神経束移植(以下cable graft)を各1例に行なつたので,筋電図的検索と若干の考察を加えて報告する.
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