icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科7巻4号

1972年04月発行

文献概要

視座

疾患の変貌について

著者: 佐藤孝三1

所属機関: 1日本大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.259 - P.259

文献購入ページに移動
 整形外科医にとつてきわめて重要な疾患であつたポリオは,予防ワクチンの完成によつてほとんど消滅した.国民病といわれた結核も激減して,近年は脊椎カリエスや結核性関節炎をみることがずつと少なくなつた.予防医学の進歩が国民の福祉に大きく貢献し,臨床医師であるわれわれの治療面での負担がいちじるしく軽減された例である.
 抗生物質や化学療法の進歩は,感染性疾患の死亡率を激減させ,その病像と経過を大きく変化させた反面,むずかしい耐性菌の問題を提起するにいたつた.ステロイド剤は素晴らしい効果をあらわすが,常用すれば副作用がつよく,整形外科的にはオステオポロージスや無腐性骨壊死をひきおこす.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら