icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科7巻4号

1972年04月発行

文献概要

臨床経験

胸骨結合脱臼の1症例

著者: 小林信男1

所属機関: 1飯田市市立病院整形外科

ページ範囲:P.320 - P.324

文献購入ページに移動
緒言
 胸骨の外傷は比較的まれであり,その骨折の頻度は,全骨折の0.1〜0.2%程度とされていた.しかし,最近自動車文明の発達に伴い,交通災害の一つとして,増加の傾向にあり,今後も一層頻度を増すと考えられる.
 従来,胸骨骨折の好発部位として,胸骨結合があげられており,骨折時の転位は定型的とされている.胸骨結合の90%は関節あるいは半関節と見なされることから,このような外傷はむしろ脱臼と呼ぶべきものが多いと考えられる.しかし本邦において,胸骨結合脱臼という報告は見られない.我々は胸骨結合に骨折と言うよりは,脱臼と呼ぶべき所見のある1例を経験し,観血的治療により治癒せしめたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら