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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科7巻5号

1972年05月発行

文献概要

視座

椎弓切除の範囲

著者: 岩原寅猪12

所属機関: 1国立村山療養所 2慶応義塾大学

ページ範囲:P.331 - P.331

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 脊髄に手術的操作を加えるにはまず椎管を開鑿しなければならない.例外的に前方路をとつて脊髄侵襲が加えられることもないではないが,一般には後方侵襲法がとられる.後方路による椎管の開鑿はすなわち椎弓切除術であり,椎弓切除は脊髄手術の前段階をなし前半を占めるものであり,椎弓切除術は脊髄外科における基本手術手技である.
 よく知られているように,30余個の脊椎は前方部では椎間板,後方部では椎間関節をもつて上下接合して脊柱を形づくり,大小長短の靱帯をもつて補強され,大小長短の筋腱をもつて支持されている.そうして,脊柱はよく体幹の中軸,支柱としての役目を果している,もし,ひとたびこの脊柱の構築に破綻を生ずることがあれば,脊柱の機能が損害されるであろうことは想像に難くない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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