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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科7巻5号

1972年05月発行

文献概要

論述

骨折の非観血的治療の限界

著者: 星秀逸1

所属機関: 1岩手医科大学整形外科教室

ページ範囲:P.340 - P.349

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はじめに
 往昔も現在も骨折の治療は非観血的に取り扱うということが理想である.しかし最近では非観血的に取り扱つても好結果が期待されるような症例に対しても不必要な観血的操作が採られている場合も少なくないようで,つぎつぎに開発された手術器具を安易に適応を選択せずに取り入れ,いろいろな合併症を惹きおこして,その後の治療に難渋することも再々である.
 もちろん,観血的治療を否定しているわけではない.十分な適応で確実な整復,固定により社会復帰が早められる症例であれば,慢然と非観血的操作に拘泥することなく,積極的に観血的治療を採用すべきであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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