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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科7巻8号

1972年08月発行

文献概要

論述

上腕骨骨幹部骨折に対する逆行性髄内釘法

著者: 望月義紀1 平川寛1 渡貞雄1 河村圭了1

所属機関: 1中国労災病院整形外科

ページ範囲:P.613 - P.619

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はじめに
 上腕骨骨幹部骨折は,介達外力によるものもあるが,打撲・衝突などの直達外力によることが多い.また上腕骨の骨折型のうちラセン骨折のほとんどが,投球,腕相撲など介達外力によるとされ,直達外力に多い横骨折は,大腿骨・脛骨骨幹部骨折などとともに,成書には仮関節を形成しやすいといわれている.一方,上腕骨骨幹部の中・下1/3は,橈骨神経が骨に接しているという解剖学的な条件もあるところから,これを一次的にあるいは,二次的に損傷して橈骨神経麻痺を合併することもある.したがつて,本骨折は長管骨骨折のなかでは比較的頻度の低いものではあるが,その治療は,臨床上重要な意義をもつている.
 ところで,上腕骨骨幹部骨折の治療は,その骨折型により,保存的には直達牽引法をはじめHanging cast法の考案をみ,また手術的に,鋼線締結,螺子固定,plate固定,髄内釘法など種々な方法が行なわれている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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