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論述
五十肩の治療成績について
著者: 岡部芳博1 高岸直人1 加川渉1 山田元久1 奥田哲章1 鳴戸聡雄1 葉山泉1
所属機関: 1広島赤十字病院整形外科
ページ範囲:P.735 - P.740
文献購入ページに移動1872年Duplayにより初めて"Periarthritis"という言葉が肩関節について使用され,これは比較的穏やかな症状を呈するstiff and painful shoulderについて用いられた.そして彼はこれをsuperior humeral jointおよびsubacromial bursaの病変によるものだと信じていた.Baer(1907),Painter(1907)などはsubacromial bursaの石灰沈着を認めこれがその病因と考えた.またCodman(1934)はrotator cuffの断裂および腱炎に注目した.そしてここで彼は‘the frozen shoulder’について言及し最初これをadhesive subacromlal bursitisとみなしていたが実際には証明できずrotator cuffのTendinitisとみなした.一方Bera(1910〜11),Pasteur(1932),Meyer(1928),Gilcreest(1934),Schrager(1938),Lippmann(1943),Beyer(1947)らは上腕二頭筋長頭腱に注目しこの退行変性,部分断裂および腱鞘炎を発生原因とした.
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