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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科8巻1号

1973年01月発行

文献概要

カラーシリーズ

四肢の軟部腫瘍 7—横紋筋肉腫 2

著者: 金子仁12

所属機関: 1日本医科大 2老人病研究所基礎部

ページ範囲:P.2 - P.5

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 横紋筋肉腫を組織学的に診断するには,腫瘍細胞内に横紋を見出すのが最も確実である.しかし正常の横紋でも僅かの変性で消失する.まして肉腫細胞内の横紋が発見されるのは稀である.横紋筋肉腫は横紋筋から発生する場合が多いので,横紋のある細胞を認めても直ちに横紋筋肉腫とはいえない.ウッカリすると腫瘍細胞ではなく,周囲の変性または再生した横紋筋を見ているかも知れないからである.
 今回は正常横紋筋の染色態度を主として掲載する.グリコーゲンを富有し,格子線維が多いのが特長の一つでもある.また,胎児横紋筋も並べて出したが,これらは横紋筋肉腫の組織像に似ている.原型として把握して戴きたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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