文献詳細
文献概要
境界領域
リウマチ性疾患のホルモン療法
著者: 熊谷朗1
所属機関: 1千葉大学医学部第二内科学教室
ページ範囲:P.71 - P.77
文献購入ページに移動以上述べたように結合織をおかす,しかも自己免疫的色彩の強い疾患群で,病因,病態もきわめて類似しているが,治療を中心として考えた場合かなりの相違がある.たとえばrheumatoid arthritis(慢性関節リウマチ・RA)の場合は内科では全身症としてとらえながらももっともおかされる標的臓器が関節であるので,内科的疾患でありながら現実としてこの疾患をもっとも広く取りあつかつているのは整形外科であることも事実であるが,全身症という観点に立てば内科においてもRA患者を内科疾患として別な観点に立つてたちむかうべきと思うし,整形外科でないと治療し得ない分野もあり,欧米でみられるごときリウマチ科といつたものが今後科の壁をはずして治療さるべきであろうと信ずるものである.
掲載誌情報