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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科8巻1号

1973年01月発行

文献概要

臨床経験

Jefferson骨折(環椎破裂骨折)

著者: 鈴木国夫1 安江謙二1 井上禎三1

所属機関: 1西尾市民病院整形外科

ページ範囲:P.88 - P.91

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 環椎は,上部を頭蓋骨に,側方を乳様突起に,後方を厚い軟部組織に保護され,その解剖学的特性により,直達外力を殆んど受け難いと考えられているが,環椎単独骨折は,1925年Jefferson7)が46症例を検討報告して以来,諸外国では交献上180余例を数え,近年その関心の高まりと共に,報告例も増加している.しかしながら,我国での報告は意外と少なく,特に典型的な環椎破裂骨折の報告は3例に過ぎない.
 Jeffersonの報告によると,頭頂部への外力が,両後頭顆を通して環椎の両外側塊に伝えられ,環椎々弓の弱点部にtension fractureを生ずる,と述べている.そして,この型の骨折は,以来,Jefferson骨折とも呼ばれている(第1図).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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