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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科8巻12号

1973年12月発行

文献概要

論述

関節軟骨の栄養経路

著者: 二ノ宮節夫1

所属機関: 1東京大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.982 - P.990

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 関節軟骨が血管をもたない組織であることは18世紀半ば,Hunter, W.によつて記載されて以来疑う者はいない.それでは血管をもたない軟骨組織がどのような経路で栄養を得ているのかという疑問が出てくるのは当然である.この問題に関しては,それ以来200年以上にわたり,数々の推測と議論がなされてきた.
 関節軟骨細胞の栄養源に関する論文をみると数多くの未解決の問題が示されている.解決されるべき問題点のいくつかは,
 (1)関節液が栄養の主要供給源としてどの程度,また関節軟骨のどの層まで働いているか.
 (2)もし存在するとすれば,軟骨下骨血管腔からの拡散が栄養の面で軟骨各層にどの程度の役割をもつているか.
 (3)これらは成熟度にもとづく関節軟骨の顕微鏡学的構造の変化に従い,どのように変つてくるか,等である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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