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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科8巻12号

1973年12月発行

文献概要

論述

外傷後急性腎不全について—急性腎不全をきたした骨盤骨折の症例から

著者: 並木脩1 白須敞夫1 上田礼子1 戸松成1 矢尾板孝子1 太田和夫2 須田昭夫2

所属機関: 1東京女子医科大学整形外科学教室 2東京女子医科大学人工腎臓センター

ページ範囲:P.997 - P.1003

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 骨盤骨折は,強大な外傷による関係上,整形外科的処置とともに,全身の管理方法が重要視されるが,ショック期を脱した後に急性腎不全をきたし易いことについては,意外に看過されているように思う.最近,自動車の激増とスピード化による交通事故や,労働災害による事故の発生頻度が増加し,重症の骨損傷も多くなり,整形外科的処置とともに全身の管理方法が重要視されてきている.急性腎不全は,従来死亡率の高い合併症であつたが,人工透析法の急激な進歩により,かなりの成績向上がみられるようになつてきた.このことは裏返していえば,急性腎不全を早期に発見し,適切な処置をほどこすことが,より重要になつてきたということができよう.ここでは外傷後急性腎不全に対する診断と処置を,われわれの症例を中心にして考えてみたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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