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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科8巻12号

1973年12月発行

文献概要

追悼

Güntz教授逝く

著者: 天児民和12

所属機関: 1九州大学 2九州労災病院

ページ範囲:P.1027 - P.1028

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 今年になつてすでに何人かの海外の優れた整形外科医の追悼文を書いてきた.今回はからずもFrankfurt大学の教授であつたEduard Güntzの死亡通知書を受けとつた.今年の6月28日に彼は亡くなつたのである.奥様からの手紙であるが,ご慰問の来訪はご遠慮願いたい.霊前に花を贈られるならばその代金を身障者センターに寄附してほしいということまで記入してあつた.
 Güntz教授は36歳でポリオにかかり不自由な体に鞭打つて教授としての職責を全うしてきた特異な生活力を持つた人である.1903年Erfurtの近くで生れた.父は保健官であつた.元来彼の家系は医家であつて彼の曽祖父は精神病学者で,当時精神病患者の多くは鎖につながれていたのを解放して治療した最初の医師であつたことはGüntz教授ご自身から直接聞いたことがある.そこの高等学校を卒業して1922年Marburg大学に入った.その後ドイツの大学生がするようにWürzburg,Münchenの大学を遍歴し,1927年に医師試験に合格した.その後彼はDresdenの市立病院で臨床修練を行なつた.そして当時Dresden市立病院の病理部長であつたSchmorlの所で2年間病理解剖の勉強をした.その後一時内科の勉強もしたことがあつたが,1932年にはSchmorlの所のOberarztに迎えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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