文献詳細
文献概要
シンポジウム 乳幼児先天股脱の手術療法
先天股脱観血整復の適応と問題点
著者: 山田勝久12
所属機関: 1横浜市立大学医学部整形外科学数室 2横浜市南共済病院整形外科
ページ範囲:P.119 - P.138
文献購入ページに移動Paci(1988),Lorenz(1895)が独自の徒手整復法を発表し,観血整復より非観血的整復が勝つていることを強調して以来非観血的療法がひろく行なわれるようになつた.さらにGalloway(1920,1926)はこれら非観血的整復は,あまり確実な方法でも,合理的でもないが安全かつ簡単で,ある程度の結果は得られると述べている.このように20世紀初期より後半世紀にわたり一世を風びしたかの感があつたLorenz法とてGallowayと同じような考えで他に良い方法がないのでやむを得ず行なつていたのではなかつたかと推察される.
掲載誌情報