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シンポジウム 乳幼児先天股脱の手術療法
先天股脱における腸腰筋の意義とその移行術
著者: 浜田博朗1 吉岡康裕1 下村裕1 広島和夫1 市岡侔1 高瀬忠1
所属機関: 1大阪大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.139 - P.147
文献購入ページに移動Pavlik(1958)の提唱したRiemenbügelの普及により,本邦における先天股脱の治療体系は大きな変革をとげ,その治療成績は飛躍的に向上した.Riemenbügelによつても整復されない症例に対しては,over-head tractionを中心とする保存療法が試みられ,その不成功例に対しては観血的整復術が行なわれる。
手術療法についてみると,はじめ単なる関節切開と臼内への骨頭整復,すなわち単純な観血的整復術が試みられたが,症例経験が積まれるにしたがつてそれのみをもつてしては不十分であるとして,種々の手術的整復が諸家によつて提唱されるにいたつた.
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