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検査法
骨軟骨の病理組織学的観察法(Ⅴ)—大切片のTopographical Samplingによる電顕的検索法
著者: 三友善夫12
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部病理学教室 2東京都養育院付属老人総合研究所
ページ範囲:P.169 - P.178
文献購入ページに移動骨軟骨の電顕的検索法の一般法についてはすでに本誌の"骨軟骨の病理組織学的観察法(IV)1)"の中で詳述した通りである.骨軟骨組織に限らずいずれの病変の電顕的観察法についても同様であるが,その試料作製法が1〜2mm3の細切片に始まり,200〜500Åの厚さの超薄切片までの極めて小切片を用いて行なう点に特徴があり,当然その小切片に含まれる病変は限られてくる.しかもその限られた病変は試料作製時には任意に観察,選択できない.病変が小試料の中に偶然に含まれる僥幸を期待しながら試料作製が行なわれる.その上含まれた病変が,検索を意図する病変であるか,またはすべての病変の代表像として認められるかどうかも疑問である.限られた小部分に含まれた病変がすべての病変の代表として見なして異論のない例は稀である.
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