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酸性ムコ多糖と関節リウマチ
著者: 池田亀夫1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.449 - P.449
文献購入ページに移動酸性ムコ多糖の各種疾患における研究は,周知のように1957年Meyer, Dorfmanらによって始められ,Hurler症候患者尿にデルマタン硫酸の過剰排泄を発見以来,急速に進歩し,尿中酸性ムコ多糖パターンによる病変分類が可能となり,最近では治療えの応用が試みられている.しかしHurler症候を中心とした酸性ムコ多糖代謝異常症におけるめざましい発展に比べ,その他の結合織疾患における酸性ムコ多糖代謝の研究はいまだ少なく,その知見は寥々たる現状である.日本健康成人における尿中酸性ムコ多糖の排泄パターンは既定のことのように一般に考えられているが,事実はそうでなく報告者により区々で,最近教室の新名はこれを明らかにした.しかし乳幼児,老人におけるそれはいまだ決定的なものはない.
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