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論述
骨折と脂肪塞栓
著者: 猪狩忠1
所属機関: 1岩手医科大学整形外科学教室
ページ範囲:P.450 - P.464
文献購入ページに移動しかし,外傷に伴つて脂肪塞栓が発生することについてはZenKer(1862)2)の剖検例についての報告が最初のようである.また臨床的に,骨折や軟部組織の損傷に伴つて脂肪塞栓の発生することが多いということが判つてきたのは,第一次大戦においてであり,しかも戦傷者においては,脂肪塞栓がしばしば重要な死因をなしていることが認められた(Watson Jones)3).
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