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文献概要
臨床経験
水溶性造影剤Methylglucamine Iocarmateによる腰仙部Myelography
著者: 小曾戸哲1 大西優1 若松英吉1
所属機関: 1東北大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.785 - P.793
文献購入ページに移動これまで本邦において,その使用経験として報告されているごとく,水溶性造影剤によるmyelographyはこれまでの油性造影剤の場合と異なり,硬膜終嚢像のみならず,馬尾神経においてそのレリーフを詳細に描出し,腰仙部椎間板ヘルニアを主とする,根神経症状を呈する腰痛性疾患の診断には極めて有力である.また注入された造影剤の排泄も速やかであり,反復検査も可能である.しかし開発初期の水溶性造影剤が示すとおり,神経組織,髄膜などに対する刺激作用は,現在使用されているものでも皆無とはいえず,また検査手技および術後管理の煩雑さを伴うという難点は免れていない.
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