icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科9巻1号

1974年01月発行

文献概要

論述

高年齢に見られる膝関節内持続性出血について

著者: 広畑和志1

所属機関: 1神戸大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.31 - P.38

文献購入ページに移動
はじめに
 日頃,われわれは膝関節に貯溜した滲出液を採取してその外観や性状によつて,ある程度の疾患を鑑別することが必要である.たとえば溷濁している場合にはリウマチ,結核,感染症などの炎症疾患を疑い,透明である場合には変性疾患,半月損傷,あるいはinstabilityなどによる単純な滑膜の刺激性反応を考える.そして,爾後の臨床検査によつて診断が確定され,適切な治療がおこなわれる.
 一方,穿刺液が血性である場合には,もしも病歴に外傷があつたり,出血素因となる血液疾患が認められれば,診断もそれほど難しくない.然し日常の診療で原因の摑めない持続性出血のある症例に遭遇することも少なくない.この場合には往々にしてbiopsyや関節を開いて診断せねばならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら