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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科9巻1号

1974年01月発行

文献概要

論述

整形外科の疼痛疾患におけるハリの経験

著者: 前田敬三1 金子孝2

所属機関: 1名古屋第一赤十字病院整形外科 2掛川市立総合病院整形外科

ページ範囲:P.48 - P.54

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 私たち整形外科の外来で疼痛疾患が占める範囲は非常に大きく,特に五十肩,腰痛などは患者が多いが故に臨床医にとつては大切な疾患である.しかし"腰が痛い","肩のだるやみがする"などと訴える時,必ずしも常に整形外科医を訪れるわけではなく,何割かの人達はまず針灸による治療に通い,そのうちの何割かはそのまま痛みがなくなつて「治癒」してしまうのが現状である.
 痛みの機構と鎮痛作用についてはまだ十分な解明がなされていないようであるが,臨床面ではpain clinicの発展が著しく,痛みをなくして患者を苦痛から解放することが神経ブロックを中心にして行なわれている.一部ではその中に東洋医学による鎮痛法が取り入れられ3),最近は中国ブームも手伝つてかさらに関心が高まつている.私たちも古くから行なわれている東洋医学的鎮痛法に興味を抱き,どの程度の効果と応用範囲があるものかと考え,特にハリを使用して症例を重ねているので,現在までに経験した症例を反省し,その適応と限界の決定の一助になればと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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