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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科9巻10号

1974年10月発行

文献概要

論述

膠原線維の細胞内形成とその意義

著者: 井村慎一1 田中重男1 高瀬武平1

所属機関: 1金沢大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.800 - P.807

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はじめに
 生体における膠原線維形成機序については,線維芽綿胞,骨芽細胞,軟骨芽細胞のごとき膠原線維形成細胞が,collagen分子を細胞内で合成し,これが細胞外に分泌されたのち重合が行なわれ,周期性横紋を有する膠原線維が形成されるといわれ,広く内外の学者によつて支持されている.
 一方膠原線維が細胞内に証明されるか形成されるという報告もあり,細胞内で形成されたとする報告には,Meek(1965),Welsh(1966),Cullen(1972)らの報告があり,それぞれHerix Aspersaの線維芽細胞内に,desmoid fibromatosisの細胞内に,ratの実験的関節炎の線維芽細胞内に膠原線維がみられたと報告している.これらの線維はいずれも正周期膠原線維てあり.長周期性の横絞を有する線維が細胞内にみられたという報告はSheldon & Kimballの報告しかない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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