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第47回日本整形外科学会総会より
先天股脱観血的整復術<総合討議>
著者: 坂口亮1
所属機関: 1整肢療護園医務部
ページ範囲:P.826 - P.831
文献購入ページに移動先天股脱の治療法の中で,観血的整復はひとつの重要な役割をもつもので,今度の学会ではテーマにとり上げられた.シソポジウムというほどの扱いではないが,総合討議という形式である.すでに演題募集の段階で,「10年以上経過したものの成績」という条件がつけられ,そこに集つた5演題をまとめて,座長・副座長の進行によつて討論を進める.先天股脱に関しては,別に「Riemenbügel法の成績-5年以上」もテーマに採り上げられ,他の疾患でもそのような形式で総合討議されたものがいくつかある.会長の柏木教授の下で企てられた新しい試みのひとつで,各演者の口演時間は4分程度で短いが,切りつめた時間を討論にふり向け,また最初にIntroductory Speaker(紹介者)というのがいて,10分程度各演者の内容を要約して紹介することになつている。国際学会などではよく採られる方式であるが,わが整形外科学会では今回が初めての試みである.「先天股脱,観血的整復術」のグループでは,前述の5演題を中心に討論を進める座長・副座長はそれぞれ河邨教授,柏木教授が当り,そして紹介者は私に決められた,どのような経過で決められたのかは知らないが,紹介の大役を仰せつかつた.
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