文献詳細
文献概要
特集 脊椎外科(第1回脊椎外科研究会より)
上位頸椎疾患の手術経験
著者: 小山正信1 服部奨1 早川宏1 森脇宣允1
所属機関: 1山口大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.900 - P.902
文献購入ページに移動先天性奇形7例の奇形のX線上の病態は,①後頭環椎関節の形成不全により後方への亜脱臼の症例,②歯突起陥入にC2〜C3の癒合を伴い環軸関節の高度な亜脱臼を呈した例,③歯突起陥入に上位頸椎の著明な後彎変形を呈した症例,④上位頸椎部に先天性癒合を有し,脊椎管腔が狭く,隣接の椎間板部で後棘を認め,その部位でミエロでクモ膜下腔のブロックを認めた例などで,これらはいずれも高度の脊髄症状を呈していた.外傷例でX線所見で先天奇形を認めた2例はいずれも,環椎が後頭骨とassimilationを呈し大孔の狭小化を認め,更に第2頸稚と第3頸椎の癒合が合併し,環軸関節の高度の亜脱臼例である.
掲載誌情報