文献詳細
文献概要
特集 脊椎外科(第1回脊椎外科研究会より)
陰萎および膀胱直腸障害を来した腰椎椎間板ヘルニアの治療法について
著者: 栗原章1 松田俊雄1 南久雄1 片岡治1
所属機関: 1神戸大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.920 - P.921
文献購入ページに移動症例は,男5例,女1例の6例で,年齢分布は32歳〜48歳である.神経学的症状は症例によつて異なるが,Wasserman現象は全症例陰性,Lasegue症候では両側陽性2例,片側陽性4例で,交叉性Lasegue症候は2例に認められた.膝蓋腱反射は4例に片側性の低下が認められ,アヒレス腱反射は全症例に両側性の減弱ないしは消失がみられた.徒手筋力テストでは,大腿四頭筋筋力低下2例,前𦙾骨筋筋力低下5例,長拇指屈筋筋力低下6例などが認められ,2例は下垂足による愁訴を有していた.
掲載誌情報