文献詳細
臨床経験
文献概要
はじめに
Bosworth(1941)は,肩鎖関節脱臼の治療に鎖骨と烏口突起の間をvitallium screwで固定する方法を発表した.本法では肩の外転運動制限が危惧されたが,Kennedy(1954)らは肩甲骨の代償運動により外転が可能なことを指摘し,また,Weitzman(1967)は24新鮮症例にその変法を施行し好成績を得,本法の有効性を認めている.
一般にこの部の損傷はその予後機能成績がよく,このため,肩鎖関節の二次的変化等はあまり問題にされなかつたが,高齢化とともに,肩の機能低下が考えられるので,肩鎖関節の変化を軽視すべきではないと思う.
Bosworth(1941)は,肩鎖関節脱臼の治療に鎖骨と烏口突起の間をvitallium screwで固定する方法を発表した.本法では肩の外転運動制限が危惧されたが,Kennedy(1954)らは肩甲骨の代償運動により外転が可能なことを指摘し,また,Weitzman(1967)は24新鮮症例にその変法を施行し好成績を得,本法の有効性を認めている.
一般にこの部の損傷はその予後機能成績がよく,このため,肩鎖関節の二次的変化等はあまり問題にされなかつたが,高齢化とともに,肩の機能低下が考えられるので,肩鎖関節の変化を軽視すべきではないと思う.
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