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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科9巻12号

1974年12月発行

文献概要

臨床経験

Congenital clasped thumbについて

著者: 三浦隆行1 木野義武1 中村蓼吾1

所属機関: 1名古屋大学医学部分院整形外科

ページ範囲:P.1049 - P.1054

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 Congenital clasped thumbは,1934年Zadek11)のcongenital absence of the extensor pollicis longusの1例報告以来,Miller(1944),Barsky(1951)1),White & Jensen(1952)9),Weckessor(1955)7),Broadbent & Woolf(1964)2),Crawford, Horton & Adamson(1966)3),Weckessor, Reed & Heiple(1968)8)らにより,pollex varus, infant's persistent thumb-clutched hand, flexion-adduction deformity of the thumb,先天性握り母指などの名称で報告され,本邦においても津下5),山下10),難波4)らの報告がみられる.
 これらの報告をみると,先天性に母指のMP関節伸展障害を主徴とする疾患ではあるが,その病像には報告者により異なるいろいろの型が含まれており,clasped thumbの名称でいかなる病像の疾患を考えればよいかは明らかではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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