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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科9巻5号

1974年05月発行

文献概要

論述

特発性無腐性大腿骨頭壊死について

著者: 星秀逸1

所属機関: 1岩手医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.413 - P.422

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 大腿骨頸部骨折,外傷性股関節脱臼,および気圧の変動に基づくcaisson病などの外傷性病変に続発しておこる虚血性壊死については,古くから多くの人々により,臨床的ならびに実験的に研究され,病態の解明,治療法についても多くの業績が発表されてきた.
 非外傷性の大腿骨頭壊死についてはFreund(1926)が両側性の大腿骨頭壊死について報告し,1936年特発性壊死と命名した.以前はかなり稀なものと考えられていたが,欧米では広範な調査研究がなされ,ここ10年間ではかなりの報告例がみられるようになつてきた.本邦においても最近報告例が増加し,注目をあつめるようになつてきた.とくに関節リウマチ,全身性エリテマトージス,血液疾患などの全身性異常に合併した症例や,さらにスラロイド剤大量投与後にみられる大腿骨頭無腐性壊死は増加の一途をたどつている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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