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臨床経験
陳旧性上肢電撃傷の機能再建
著者: 倉田利威1 渡捷一2 津下健哉2 栗原敬之3
所属機関: 1広島鉄道病院整形外科 2広島大学医学部整形外科学教室 3県立広島病院整形外科
ページ範囲:P.524 - P.529
文献購入ページに移動電撃傷は電流が導体と導体の間に発するアークとかスパークにより生じる熱に起因するelectrothermal burnと,電流の流れている導体に触れて,人体の中に電流が流れることにより生じるtrue electrical burnとに大別される.electrothermal burnの中でも特にarc burnは広範囲で皮膚全層におよぶ火傷を生じさせるが,それより深層の組織まではおよばない.True electrical burnは表皮にとどまるものから,皮下,腱,筋,血管,神経,骨にまでおよぶものがある(第1表).電撃傷には二つの問題がある.一つは電撃死の問題,他は電撃による局所の障害の問題である.今回は局所障害について検討を加えたのでこれについて述べる.
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