文献詳細
トピックス 頭頸部がん診療の最前線—どこまでわかるか・どこまで治るか
文献概要
I.はじめに
がんに対する温熱療法は,表在性腫瘍に対する臨床経験を経て,現在深部腫瘍に対してチャレンジが進められている。表在性腫瘍に対してはすでに10年近い経験が重ねられており,とくに放射線との併用で有効である。頭頸部がんに対しては,発生部位がさまざまであり,また原発巣,転移巣,そして再発がんに対するものなど,多力面から試みられたと思われるが,温熱療法についてまとまった報告は多くない。この理由は,今までの手術療法,放射線療法が有効な方法として確立しており,治療プロトコールに温熱療法を導入する意義がそれほど大きくないと考えられているためであろう。そのためか,今までの治療適応としては,転移性がんや照射後の再発などに対しての利用が多くなったと考えられる。この面からいえば,放射線併用温熱療法は決して役に立たないものではなく,有効な症例が多く認められている。
がんに対する温熱療法は,表在性腫瘍に対する臨床経験を経て,現在深部腫瘍に対してチャレンジが進められている。表在性腫瘍に対してはすでに10年近い経験が重ねられており,とくに放射線との併用で有効である。頭頸部がんに対しては,発生部位がさまざまであり,また原発巣,転移巣,そして再発がんに対するものなど,多力面から試みられたと思われるが,温熱療法についてまとまった報告は多くない。この理由は,今までの手術療法,放射線療法が有効な方法として確立しており,治療プロトコールに温熱療法を導入する意義がそれほど大きくないと考えられているためであろう。そのためか,今までの治療適応としては,転移性がんや照射後の再発などに対しての利用が多くなったと考えられる。この面からいえば,放射線併用温熱療法は決して役に立たないものではなく,有効な症例が多く認められている。
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