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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科60巻10号

1988年10月発行

特集 ウイルス感染症

II.ウイルス感染症

インフルエンザ

著者: 中島節子1

所属機関: 1国立公衆衛生院衛生微生物学部

ページ範囲:P.885 - P.889

文献概要

はじめに
 毎年冬になるとインフルエンザが流行するが病原体はインフルエンザウイルスである。このウイルスは抗原性が変化しやすく,また呼吸器気道表面の上皮細胞にのみ感染しウイルス血症を起こさないままに発病するため,ワクチンによる制圧が非常に困難である。個々の患者における症状は比較的軽症で短期間で治癒するものではあるが,圧倒的多数の人が罹患し,高齢者においては罹患により肺炎を併発し生命の危険にさらされる場合が多いことを考えると,インフルエンザが一刻も早く制圧されることが望まれる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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