icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科60巻10号

1988年10月発行

特集 ウイルス感染症

II.ウイルス感染症

伝染性単核症(infectious mononucleosis)の臨床像

著者: 田端敏秀1 國本優1

所属機関: 1和歌山県立医科大学耳鼻咽喉科教室

ページ範囲:P.891 - P.895

文献概要

 伝染性単核症は全身疾患であるが,われわれ耳鼻咽喉科医にとっては頭頸部領域に診断上重要な所見を多くもつ疾患の一つである。しかし従来は本疾患は実際臨床の場では誤まって,急性扁桃炎や頸部リンパ節炎とされて見過ごされがちであった。それゆえ発症病因を十分理解したうえで,その診断と治療法に関して正確な知識をもち,的確に対応することが求められる。以下,伝染性単核症の疫学,臨床症状,臨床検査,とくにEBV抗体価について詳細に述べようと思う。本稿が本疾患に対して読者の方々が更に理解を深められる一契機となり,ひいては日常診療の一助となることになれば幸いである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら