icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科60巻10号

1988年10月発行

特集 ウイルス感染症

IV.治療と予防

免疫グロブリン療法—とくにHunt症候群を中心として

著者: 村井信之1 馬場廣太郎1 古内一郎1

所属機関: 1獨協医科大学耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.953 - P.956

文献概要

はじめに
 帯状疱疹は内科・皮膚科領域の疾患では比較的遭遇する機会の多い感染症の一つであり,本症は周知のように水痘の起因ウイルスであるVaricella—Zosterウイルス(VZV)による回帰感染症と考えられている1)
 耳鼻咽喉科領域ではこのウイルスによって発症するRamsay Hunt症候群(以下,単にHunt症候群と記述)がある。鼓膜,外耳道,耳介などの耳帯状疱疹(Herpes zoster oticus)とこれに伴う神経痛,それに前後して同側の末梢性顔面神経麻痺や第8脳神経症状である難聴耳鳴り,眩暈などを発症するのが特徴である。本症の病態はVZウイルスによる多発神経炎であるとされ,保存的治療が主体となっている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら