文献詳細
原著
文献概要
I.はじめに
副鼻腔と眼球の解剖学的関係から副鼻腔疾患に由来する眼症状の合併はよく知られている。とくに副鼻腔手術既往患者における眼球突出の症状は真っ先に副鼻腔嚢胞が疑われて当然であろう。しかし蝶形骨洞・後部篩骨洞領域を侵す血管性病変の一つとして,また血管性他覚的耳鳴の一因として頸動脈海綿静脈洞動静脈瘻(carotid-cavernoussinus fistula,以下CCFと略)が存在することに注意しなければならない、、最近われわれは眼球突出を主訴に来科した副鼻腔炎手術既往患者がCCFであった1例を経験したので,ここにその詳細を報告する。
副鼻腔と眼球の解剖学的関係から副鼻腔疾患に由来する眼症状の合併はよく知られている。とくに副鼻腔手術既往患者における眼球突出の症状は真っ先に副鼻腔嚢胞が疑われて当然であろう。しかし蝶形骨洞・後部篩骨洞領域を侵す血管性病変の一つとして,また血管性他覚的耳鳴の一因として頸動脈海綿静脈洞動静脈瘻(carotid-cavernoussinus fistula,以下CCFと略)が存在することに注意しなければならない、、最近われわれは眼球突出を主訴に来科した副鼻腔炎手術既往患者がCCFであった1例を経験したので,ここにその詳細を報告する。
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