icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科60巻11号

1988年11月発行

原著

頸動脈海綿静脈洞動静脈瘻の1例

著者: 古川仭1 加納美樹子1 上出文博1 梅田良三1

所属機関: 1金沢大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.1043 - P.1047

文献概要

I.はじめに
 副鼻腔と眼球の解剖学的関係から副鼻腔疾患に由来する眼症状の合併はよく知られている。とくに副鼻腔手術既往患者における眼球突出の症状は真っ先に副鼻腔嚢胞が疑われて当然であろう。しかし蝶形骨洞・後部篩骨洞領域を侵す血管性病変の一つとして,また血管性他覚的耳鳴の一因として頸動脈海綿静脈洞動静脈瘻(carotid-cavernoussinus fistula,以下CCFと略)が存在することに注意しなければならない、、最近われわれは眼球突出を主訴に来科した副鼻腔炎手術既往患者がCCFであった1例を経験したので,ここにその詳細を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら