耳鼻咽喉科・頭頸部外科60巻2号

1988年02月発行

原著

当教室アレルギー外来の統計的観察

著者： 斉藤優子¹ 竹中洋¹ 水越文和¹ 昌子均¹ 神谷勝久¹ 紀平晋也¹ 志多真理子¹ 水越治¹

所属機関： ¹京都府立医科大学耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲：P.145 - P.149

文献概要

I．緒言
　近年耳鼻咽喉科領域において鼻アレルギーが増加の傾向を示すことが報告されている^1〜4,7,8）。当教室でも互好ら^5）が昭和51年から同56年までの6年間の鼻アレルギー症例について統計的観察を行い報告をしているが，今回はそれ以後の最近4年間の鼻アレルギー外来における統計的観察を行い，昭和51年から56年の6年間と昭和57年から60年の4年間と比較し（一部は昭和51年から55年と56年から60年で比較），最近の鼻アレルギーの傾向について考察を行い新たに若干の知見を得たので，これを報告する。