icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科60巻5号

1988年05月発行

文献概要

原著

遅発性内リンパ水腫—症例報告と統計的観察

著者: 猪狩市世1 高橋正紘1 伊藤光子2

所属機関: 1東京女子医科大学耳鼻咽喉科学教室 2至誠会第二病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.369 - P.375

文献購入ページに移動
I.はじめに
 一側聾の既往をもつものにめまいが好発することは亀井ら1)がすでに1971年に報告している。Nadolら2),Wolfsonら3)は1975年別個に,内リンパ水腫との関連でそれぞれ12例,5例の症例を報告した。Schuknecht は1976年4) delayed hydropssyndromeの概念を提唱し,さらに1978年5)本疾患を難聴発症後年余を経て回転性めまいを反復するipsilateral typeと良聴耳の聴力変動をきたすcontralateral typeに分類した。今回著者らは遅発性内リンパ水腫自験例の14症例を報告し,Schu—knecht theoryの問題点について検討した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?