icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科60巻5号

1988年05月発行

原著

頸部リンパ節転移例に対する超音波断層診断の有用性—頸動脈との関連性を中心に

著者: 中村光七郎1 木谷伸治1 丘村煕1

所属機関: 1愛媛大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.377 - P.380

文献概要

I.はじめに
 超音波断層検査は耳鼻咽喉科領域,とくに頭頸部腫瘍の画像診断として従来から利用1〜3)されてきた。最近エレクトロニクスの進歩に伴い,グレースケール方式により階調性に富んだ画像が得られるようになったことや,電子リニア走査方式により瞬時に断層像を観察できるようになったことで,ますます手軽に臨床応用されるようになってきた。
 超音波断層検査では組織学的診断をすることは不可能であるにしても,容易に腫瘍の性状を把握できる点,任意の断層面が得られ管腔構造の観察に適している点は捨てがたい。また頸動脈壁が管腔壁として十分に厚く,他組織と比べてより強いエコー源である4)ことを考えると,頸部腫瘍と頸動脈との関係をみるには優れた方法と思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら