icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科60巻5号

1988年05月発行

原著

鼻副鼻腔真菌症—症例報告と文献的考察

著者: 増田はつみ1 岡田康司1

所属機関: 1済生会横浜南部病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.415 - P.420

文献概要

I.はじめに
 鼻副鼻腔真菌症は単純X線検査にて片側性の副鼻腔陰影をみつけたさい,腫瘍,歯性上顎洞炎とともに鑑別すべき疾患とされている。しかし臨床の場においては比較的頻度が少ないこと,予後良好なことなどから,さほど重要視されていないのが現状であろう。しかるになかにはrhinocerebral mucormycosisのような致死率の高い病型もあり,注意が必要である。われわれは偶然に発見された節骨洞に限局する真菌症と,上顎腫瘍が疑われた真菌症の2症例を経験した。われわれの2例も含め本邦における115例について統計的考察を行ったので,症例提示とともにあわせて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら