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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科60巻5号

1988年05月発行

CPC

喉頭癌術後に消化管出血にて死亡した1例

著者: 横井久1 柳田則之1

所属機関: 1名古屋大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.421 - P.426

文献概要

 術後合併症として上部消化管に発生する急惟潰瘍は,脳疾患におけるCushing ulcer,火傷後のCurling ulcer同様ストレス潰瘍に属するものとされている。近年外科手術の適応が拡大され,それに伴い手術侵襲も増大している。それにつれて術後の急性出血性病変も多くなっており,この傾向は頭頸部領域でも同様である。術後に合併する本疾患は,原疾患,手術侵襲,その他の術後合併症など種々の要因が重なるため,重篤な経過をとる場合が多い。今回われわれは喉頭癌術後に消化管出血をきたし死亡した症例を経験したので,剖検結果を合わせて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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