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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科60巻6号

1988年06月発行

原著

家族性の両側性聴神経腫瘍の1家系

著者: 朴茂男1 服部康夫1 弓削庫太1 永野泰宏2 富田伸3 大屋滋3 浅野佳徳4

所属機関: 1日本医科大学耳鼻咽喉科教窒 2白十字総合病院耳鼻咽喉科 3旭中央病院脳神経外科 4旭中央病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.445 - P.449

文献概要

I.はじめに
 聴神経腫瘍の多くは一側性であるが稀に両側性に発生することがある。
 両側性聴神経腫瘍は臨床的にも病理組織学的にも一側性聴神経腫瘍とは異なったいくつかの特徴を有している。両側性聴神経腫瘍は遺伝疾患であるvon Rccklinghauscn氏病の合併症として出現することが多いことより,その発生に遺伝的要因が関与していると考えられる。今回われわれは難聴者の多発する1家系を経験し,家系中2名が両側性聴神経腫瘍を有していることを確認し,他1名にもその可能性が高いという興味ある知見を得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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