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原著
急性低音障害型感音難聴を呈した外リンパ瘻の1例
著者: 山岨達也1 塩野博己2 野村恭也2
所属機関: 1日立製作所日立総合病院耳鼻咽喉科 2東京大学医学部耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.451 - P.454
文献購入ページに移動1968年のSimmons1)の論文以来,特発性の外リンパ瘻が急性,反復性の蝸牛・前庭障害を引き起こす新しい疾患概念として注目されてきた。当初は突発性難聴の成因として重要視されていた外リンパ瘻ではあるが,聴力障害を欠く症例の報告2,3)もみられるようになり,その内耳障害の実態はいまだ明らかではない。
一方急性低音障害型感音難聴については最近の報告4,5)によりその概念がまとまりつつある。しかし病因についてはまだ明らかではなく,種々の病因が考えられている。
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