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原著
機能的眼振の1例—Flutter like oscillations様の異常眼球運動を示した登校拒否症
著者: 岡田真由美1 新井寧子1 堀口文2 古内一郎1
所属機関: 1獨協医科大学耳鼻咽喉科学教室 2獨協医科大学産婦人科学教室
ページ範囲:P.455 - P.460
文献購入ページに移動flutter like oscillations(以下FLOと略す)は稀な異常眼球運動の一つで,脳炎,腫瘍,血管障害などによる小脳または小脳神経路の障害で発現すると報告1〜3)されている。FLOと似た眼球運動にはopsoclonusと随意性眼振がある。随意性眼振とは随意的に眼振の解発と停止ができるものをいい,病的意義はない1,4〜14)。
われわれは,メマイ,頭痛,嘔気の症状を訴えFLOに酷似した眼球運動を示した13歳の少女の症例を経験した。心理療法を開始後,患者のメマイなどの症状の訴えとFLO様眼球運動は消失し,代わって随意性眼振が出現するという興味深い経過をみせた1例なので報告する。
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