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医療ガイドライン
嚥下・咀嚼障害の認定法と書類の書き方
著者: 進武幹1
所属機関: 1佐賀医科大学耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.523 - P.526
文献購入ページに移動I.咀嚼・嚥下障害の認定に耳鼻咽喉科医が携わることがなぜ適切であるか
耳鼻咽喉科で取り扱われる器官のうち,口腔,咽頭,食道の主な機能は咀嚼と嚥下である。これらの障害の原因は多岐にわたるが,診断を行うにあたっては局所の視診,触診などがきわめて重要である。この基本的診察はわれわれ耳鼻咽喉科医が日常臨床で常時行っていることである。
障害の認定を行うには咀嚼,嚥下にかかわる機能をよく理解しておかねばならない。この領域の専門的教育は卒前,卒後を通じ耳鼻咽喉科で取り扱っているのは周知の通りである。しかも身体障害者障害程度の診断項目は「咀嚼機能の障害」となっているが,主な内容は嚥下障害のことである。現行の区分では誤解を生じるので用語の改正が望ましい。このような理山で,認定にさいし耳鼻咽喉科医が行うのが最適であり,当然のことといえる。
耳鼻咽喉科で取り扱われる器官のうち,口腔,咽頭,食道の主な機能は咀嚼と嚥下である。これらの障害の原因は多岐にわたるが,診断を行うにあたっては局所の視診,触診などがきわめて重要である。この基本的診察はわれわれ耳鼻咽喉科医が日常臨床で常時行っていることである。
障害の認定を行うには咀嚼,嚥下にかかわる機能をよく理解しておかねばならない。この領域の専門的教育は卒前,卒後を通じ耳鼻咽喉科で取り扱っているのは周知の通りである。しかも身体障害者障害程度の診断項目は「咀嚼機能の障害」となっているが,主な内容は嚥下障害のことである。現行の区分では誤解を生じるので用語の改正が望ましい。このような理山で,認定にさいし耳鼻咽喉科医が行うのが最適であり,当然のことといえる。
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