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原著
咽喉食摘頸部廓清術後に生じたGerstmann症候群の1例
著者: 鍋島みどり1 高橋正紘1 東さ織1
所属機関: 1東京女子医科大学耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.571 - P.574
文献購入ページに移動I.はじめに
頭頸部の手術は術野が狭くしかも解剖学的に複雑な構造であるため術後合併症をきたす可能性が高い。 とくに放射線照射後に手術を行う場合,周囲との癒着,壊死,易出血性などにより手術が困難なことがある。
われわれは喉頭癌で放射線照射後約1年を経過して嚥下困難を生じ,咽頭・喉頭・頸部食道切除術,頸部リンパ節廓清術,頸部食道再建術を施行し,術後に片麻痺とGerstmann症候群をきたした1例を経験したので報告する。
頭頸部の手術は術野が狭くしかも解剖学的に複雑な構造であるため術後合併症をきたす可能性が高い。 とくに放射線照射後に手術を行う場合,周囲との癒着,壊死,易出血性などにより手術が困難なことがある。
われわれは喉頭癌で放射線照射後約1年を経過して嚥下困難を生じ,咽頭・喉頭・頸部食道切除術,頸部リンパ節廓清術,頸部食道再建術を施行し,術後に片麻痺とGerstmann症候群をきたした1例を経験したので報告する。
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